人工知能はクリエイティブになれるのか? フォントをデザインさせてみると…

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人工知能はクリエイティブになれるのか? フォントをデザインさせてみると…

これは一見の価値あり!

人間の脳神経の仕組みをモデルとした情報処理システム、ニューラルネットワーク。その能力の幅広さに注目が集まるなか、5万種のフォントをニューラルネットワークにデザインしてもらうとどうなるのだろうと考えたのがErik Bernhardssonさん。

ある晩ひょんなことから大量のフォントが欲しいと思った彼は、1時間で大量のスクリプトを書き上げ、数日後に5万ものフォントを生成しました。それから人工知能がそれぞれを比較できるようフォントをビットマップ化し、64x64ピクセルのなかにアルファベットや数字を詰め、分析を始めたそうです。

そのなかで見出したのは、ニューラルネットワークがフォントの形を決定づける特異な数学的構造。彼はこれを「フォントベクトル」と名付け、詳細をブログで公開しています。ちなみにこのブログは、一見の価値あり! スクロールするだけでもさまざまなフォントのデザインが目に飛び込んできて結構おもしろいですよ。

Bernhardssonさんいわく、すべてのフォントはベクトルなので、そこから新しいフォントベクトルやそれを使ったフォントを作り出すことができるそうです。また、フォントベクトルが多変量の正規分布にしたがうとすれば、そこからランダムにベクトルをとってきて、まったく新しいフォントを作り出すことも可能です。

デザイナー並み!とはいきませんけど、人工知能の驚異的な活躍からは目が離せませんね。

source: Erik Bernhardsson via Flowing Data

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)