3Dプリンターが怪我した亀を救いました

  • author 岡本玄介
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3Dプリンターが怪我した亀を救いました
Image: formlabs

新しいバランスで泳げるように。

日頃から海の恵みを頂いている人間ですが、時として海の生き物を傷付けてしまうことがあります。

コネチカットの水族館にいるオスにアオウミガメ、シャーロット君は船のスクリューが甲羅にぶつかり、変形した甲羅内に空気が溜まる「バブル・バット症候群」で上手く泳げなくなりました。

お尻が浮いてしまうので逆立ち状態になり、さらには後ろヒレが麻痺しているので大変です。

試行錯誤の末の3Dプリンター

解決のため、いろんな方法に挑戦しました。そして最終的に解決したのが、3Dプリンターで作ったハーネス重りを調節して、どうにか水平に泳げるようになりました。

Video: Formlabs/YouTube

スニーカーの知見を活かす

協力したのは3Dプリント会社Adiaと、スポーツウェアで知られるニューバランスのデザイナー。

まずは3Dスキャンの後、アルゴリズムを使って設計されました。レーザーで固まるカーボンファイバー素材「ナイロン11CFパウダー」は耐久性と柔軟性もバッチリです。

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Image: formlabs

他の亀もこのハーネスで

今回のハーネスは世界にひとつのワンオフではなく、他の亀にも応用可能なデザインにしているのも利点です。

「バブル・バット」は割と起こりがちな症状なのだとか。傷付いた亀が、3Dプリントの技術でたくさん救われるといいですね。

Source: YouTube, formlabs, engineering.com, Mashable