あ~あ、やっぱりiPhone 4のアップデートで電波感度の問題は直らないそうですよ。今日カスタマー窓口「AppleCare」から確認が取れちまいました。
iPhone 4は持ち方によって受信強度を示すバーの本数が減り、ウェブや通話が不安定になる不具合が世界的に発生中(日本でもこんなに)なんですが、あれを解決する手段は「ケースを買うかiPhoneの持ち方に気をつけること」だそう。
な~んだ、OSアップデートでなんとかするわいとアップルが正式発表する前の回答と全く同じじゃないですかね。
こっちは、もしかしてソフトウェアのアップデートで魔法のようにiPhone 4のアンテナデザインの問題が直るんじゃあるまいか...と密かに期待してたのに...これさえなければ素晴らしい携帯ですもんね。
残念ながらバー表示の見かけを変えても、トランスミッションと受信感度の問題は直らないそうです。
AppleCareの回答
編集部では今日、AppleCareに3回電話をかけて確認しました。通話が聞きづらくなる問題や途中で切れる問題、ネット接続が遅くなる問題があると相談したところ、3回とも即座にはっきりと、判で押したように同じ回答が返ってきました。
• iPhone 4は特定の持ち方をするとアンテナ干渉の問題が起こる。(携帯左下の死のスポットを触ると毎回受信シグナルが落ちる現象はAnandtechやネットに出回る沢山のデモ動画でご覧になれます)
• 解決法のひとつは、携帯の左下を触らないような持ち方をすること(偶然にも、アップルの宣伝でiPhone 4のモデルさんはみんなこの構え方)
• もうひとつの解決法はケースか、アップルの30ドルのバンパーを買うこと(バンパー無料配布の署名はこちら)。
• 今度出るソフトウェアのアップデートでも、このアンテナもんだいは直らない。受信シグナルの強度表示がもっと正確に変わるだけ。
がびょ~ん。わかっちゃいたけど、こうしてAppleCareから正式回答として聞くと切ないものが...。ギズ読者でヒューレットパッカード(HP)元医療機器RF技師のGordon Cookさんは、本件についてメールでこう書いてきてます。
「携帯をメタルのアンテナで囲うなんて、単に自分からトラブルを呼び寄せているようなものさ。アップルも実のところ、これが本当に厄介な虫の缶詰(トラブルの元)だと途中で気付いたんだけど気付くのが遅すぎたので、長々と出荷延期に耐えるより、とりあえずあるものをリリースする方を選んだ、というところかもね。今となってはもう何百万台も携帯出荷しちゃった後だし、他にこれという打開策もないので、ソフトウェアが悪いってことにするしか、現実問題、対処がないんだろう。たとえそれがほぼ全部、外見上の対処であったとしても」
しかしながら、外見上の対処でアンテナ問題は収まらない、というわけですね...むぅ。
デザインの問題はなんとかしないと、ベストなスマートフォンの名折れ。市場に出ちゃった分が直せないなら直せないで、二度と起こらぬよう、ちゃんと製造を見直して、せめて無料の解決策を提供するぐらいのことしないといけませんよね、ケースでもバンパーでも。
(再び)バンパー無料配布を求める署名運動はこちら。iPhone 4持ってる友だちにも教えてあげてね...。Jesus Diaz(原文/satomi)