恐ろしく進化した次世代ネットブック! Lenovo Ideapad S10-3tレビュー

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    恐ろしく進化した次世代ネットブック! Lenovo Ideapad S10-3tレビュー

    まさにネットブックであって、ネットブックにあらず...なんですよ。

    先日、Lenovoジャパン本社にて、タッチパネル搭載ネットブックIdeapad S10-3tの体験イベントが開催されました。僕らをアテンドしてくれたのはLenovoジャパン 櫛田弘之さん。製品についての質問から開発秘話まで教えていただきましたよ〜。

    参加したのは、ウチに加え、GIGAZINEさんや、らばQさん、そして一般ブロガーの方々。みんな熱中しすぎて、ひたすら実機を触りまくるという異様な雰囲気となったタッチ&トライ、レポートです!

    新感覚タッチパネルネットブック

    まず、なんといっても、ネットブックにタッチパネルを搭載したってことが一番の特徴。

    7万円前後の価格帯にしては液晶の質もよく、タッチパネルの感度も、Lenovo独自のNatulalTouch技術を使っていて感圧式にしてはレスポンスが速いんですよ。簡単な作業なら液晶をぐるっと回転させてタッチパネルだけで操作できちゃいます。

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    こんな感じでタッチで文字を入力が可能。画面自体も横のボタンで回転するので、縦でも横でも好きな位置で文字入力できるのは頼もしいですね。

    ただ、タッチパネルを使って、持ちながらの文字入力はちょっとやりにくいかな。付属している8セルバッテリーが本体から出っ張ってることもあるので、机の上に置いて操作したほうがいいかもしれません。まぁ、最初から付属している8セルバッテリーのおかげで9時間の駆動時間を実現しているんですが。

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    解像度1024x600、Atom N450を搭載。スペックは典型的なネットブックですが、最大構成で重量1.5kgとネットブックとしてはちょっと重めです。でもそれはネットブックとして考えた時であって、回転式のタッチスクリーン液晶を支える、堅牢なスチール製ヒンジや、余裕のキーボードピッチを考えると、これは納得。ネットブックというより、また新しいPCのジャンルとして捉えるべきなんですよ。

    続いてはアプリケーション編です!

    タッチ操作に最適化したアプリケーション

    S10-3tの特徴である、タッチパネル操作を中心に考えると、「Lenovo NaturalTouch」という専用のランチャーがすごく重宝します。これを使えばスルスルーっと写真や、ビデオ、音楽、クイックメモまで簡単に選択できちゃうんですねー。

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    その中で特に気になったのはこれ。「電子ブック」と名付けられたアプリで、クリックすると棚が表示されて拡張子.pdf・.text・.umdなどのファイルが読み込めるんだそうです。Lenovoの櫛田さんによれば、あくまでビューワーアプリだそうでオンラインで購入などの流れは今のところないとのこと。

    でも、これから電子書籍の時代ですから、こんなアプリを組み込んだってのは面白いですね。

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    あとアプリで食指が動いたのは「Quick Start」と呼ばれる高速アプリ起動システム。Windowsを起動しなくてもウェブブラウジング・メール・Skype・SNSなどの中から、ひとつのアプリを10秒以内で起動できてしまうという代物です。どうやら、これLinuxのsplashtopを使うことによって実現した高速起動なんだそう。

    S10-3からの機能ですが、今回はタッチパネルでの操作にも対応。これは使えそうですねー。

    隠れ機能発見!? 気になったところ

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    なんと、バッテリーを外したらSIMカードスロットがあったんですよ。

    これは気になりますよね。Lenovoジャパン 櫛田さんによれば日本版ではこちらの機能は無効化されていて、海外版向けにあるスロットだそうな。でも気になります。ガジェッターにとってスルー出来ないポイントじゃありませんか!?

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    まったく個人的なことなんですが、ランチャーアプリ「Lenovo NaturalTouch」のビデオのアイコンに、僕の好きなバンドCirca Surviveの「Juturna」というアルバムのジャケットが使われていることが気になりました。

    個人的な興味で、このランチャーソフトの開発について、Lenovoジャパン 櫛田さんにお伺いしたところ、Ideapad S10-3tの開発こそ北京で行われたそうですが、このランチャーアプリに関してはアメリカからの提供だそう。なるほど、だからアメリカのバンドのジャケットが使われたわけですね。

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    このようにLenovoでは各国の技術者によって開発されているので例えば先程のSIMカードスロットや、アイコンのデザインなど色々な仕様が混ざっていくのだそう。

    例えば写真のカラフルなデザインの天板は、当初北京から出されたIdeapad S10-3tのデザイン。日本ではもう少しシンプルなものが好まれるということで、このデザインは採用されなかったそうですが、グローバル企業ならではの擦り合わせがあるんですね。

    ネットブックであって、ネットブックじゃない

    ということで簡単にLenovo Ideapad S10-3tをレビューしましたが、一言で表現すればネットブックであって、ネットブックにあらず。という感じでした。

    ネットブックとしてはもちろん使えますが、やはりタッチパネルが新鮮です。そして、タッチパネルを組み込んだネットブックが意外と使えるという事にびっくり。これもハードの性能以上にアプリの連携もあってこそのモノなんでしょうね。

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    ということで、担当してくださった櫛田さんありがとうございました! 今後も良いガジェットをよろしくお願いします。

    IdeaPad S10-3 / S10-3t 登場 [Lenovo Japan]

    (遠藤充)