「プレイヤーの慣れ親しんだ舞台の中で、見知らぬ体験を」―『未解決事件は終わらせないといけないから』開発者Somi氏による制作振り返りセッション【Indie Developers Conference 2024】 | GameBusiness.jp

「プレイヤーの慣れ親しんだ舞台の中で、見知らぬ体験を」―『未解決事件は終わらせないといけないから』開発者Somi氏による制作振り返りセッション【Indie Developers Conference 2024】

「ポストモーテム=事後検証」と題された本セッションでは、『未解決事件は終わらせないといけないから』をはじめとした、10年間の作品開発の過程でSomi氏が考えたゲーム制作の方式や、ゲームに関する哲学が語られました。

ゲーム開発 インディー
「プレイヤーの慣れ親しんだ舞台の中で、見知らぬ体験を」―『未解決事件は終わらせないといけないから』開発者Somi氏による制作振り返りセッション【Indie Developers Conference 2024】
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11月30日、東京・新橋にて、インディーゲーム開発者向けカンファレンス「Indie Developers Conference 2024」が開催されました。「『未解決事件は終わらせないといけないから』ポストモーテム(開発の振り返り)」と題したセッションが実施され、本作の開発者Somi氏が登壇しました。

『未解決事件は終わらせないといけないから』は、2024年発売のミステリー推理アドベンチャーゲーム。バラバラに散らばった証言を、ジグソーパズルを完成させるよう繋ぎ合わせ、迷宮入りとなった12年前の少女失踪事件を解き明かす作品です。

またSomi氏は、個人ゲーム開発者。2014年に初作品『Rabbit Hole 3D』をリリースし、以降は『Replica』『リーガルダンジョン』『The Wake: Mourning Father, Mourning Mother(以下、The Wake)』という罪悪感をテーマに描いた3部作を発表。そして2024年1月には最新作『未解決事件は終わらせないといけないから』をリリースしています。

「ポストモーテム=事後検証」と題された本セッションでは、『未解決事件は終わらせないといけないから』をはじめとした、10年間の作品開発の過程でSomi氏が考えたゲーム制作の方式や、ゲームに関する哲学が語られました

開発姿勢の変化...10年間のゲーム開発の過程の中で

セッションでは、まず『未解決事件は終わらせないといけないから』の制作前に、Somi氏の中に生じた「ゲームに対する開発姿勢の変化」が語られました。

『未解決事件は終わらせないといけないから』開発以前に発表された作品は、社会の目や不条理に基づく「メッセージ性が強いもの」だったとのこと。

他人の携帯をハッキングして、友人の写真やメッセージをみながら犯罪証拠を突き止めるゲーム『Replica』では、「全体主義の国の中で過ごす、一般市民の罪悪感」が描かれています。業績に執着した警察官となり、捜査書類を作成するゲーム『リーガルダンジョン』では、「社会の不条理で不合理なシステム」を描写。暗号化された父親の日記帳を解読するゲーム『The Wake』では、「主人公の抱える根源的な罪悪感」が描かれています。過去のこれらの作品はSomi氏が心に抱える「罪悪感」そのものをゲームという形でメッセージにしたものでした。

しかし上記のゲームを開発する中で、Somi氏は「メッセージ性は重要だが、それ以上にゲームはもっと美しくなければならないのではないか」という課題を感じたそう。プレイヤーを没入させる美しい世界観を創ることを意識して、新作『未解決事件は終わらせないといけないから』の制作に取りかかったとのことです。

ゲームデザインの構築...「SNSという慣れ親しんだ舞台の中で、見知らぬ体験を」


取材/執筆/撮影:ゆん

取材/ ゆん

感性を刺激する美しい作品と、今までにない、異形の作品が好きです。 ゲームそれ自体を伝えるのはもちろんのこと、 海外のゲーム作品を通して、現地の文化を日本に伝えることや、 日本のゲーム作品を取り巻く、現場の空気や熱量を、余すところなく伝えることが目標です。 アニメをみたり、歌ったりもしています。

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