何かを失ったり自分の無力を感じて、呆然とすることがある。このストーリーの主人公は唐突に世界の色を失ってしまう。
- 作者: 萩原涼介
- 出版社/メーカー: 萩原涼介
- 発売日: 2016/01/19
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自分に起こるすべてのことは、自分が引き起こしたことだと考えるようにしている。その方が苦しまなくていいし、憎まなくていいし、純粋に前を向いて頑張れる。自分の行動を変えればいいとわかっているから。
そうはいっても、この主人公のように自分ではどうしようもなかったことが起きた時、人は悲しみ、立ち止まる。夢中で生きていると3年なんてあっという間の月日だが、立ち止まって、せわしなく動き続ける世界を見ているだけの1ヶ月は果てしなく長いものだ。それでもこの主人公は生きていたし、私も生きている。そういう選択をした。
過去を変えることはできないが、これから何をするかということは自分で決められる。
もちろん何をするのも自由で、好きに選べばいい。そうやって選んで掴んだものだけが、失ったものから自分を救ってくれるんだろうと思う。
主人公はベンハムの独楽によって、自分の変化に気付かされる。変化したのではなく、新しい一歩を踏み出す勇気を得たのかもしれない。
私のブログやツイートが誰かにとっての気付きや勇気に繋がれば、とても嬉しい。