ガジェレポ!

京都在住の中年サラリーマンブロガーです。主にMacやiPhone、ゲームなどの情報をレポートしていましたが、もうなんでもありの雑記ブログに変更。

終息を迎えようとしている固定電話について思うこと。

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固定電話どころか携帯電話でもろくに通話していないガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。

2015年3月末時点で普及率 138.5%と言われている日本の携帯電話。

もはや持っているのが当たり前、生活に欠かせないツールとなっているわけですが、今日こんな記事を見ました。

jp.reuters.com

固定電話が抱える問題点

保有率・利用率の低下

「固定電話」の定義は

固定電話(こていでんわ)とは携帯電話などの移動体電話に対するレトロニムで、0AB~J方式の番号を付与された有線式加入電話(ISDN含む)/共同電話/IP電話を指す。 特に、個人宅に設置されたものは俗に「家電」(いえでん)と呼ばれることもある。 固定電話は設置場所が電気通信事業者により特定され、警察・消防当局はそれぞれの緊急番号である110番受報、119番受報においてその位置を知る事ができる。

固定電話 - Wikipedia

となっていますが、上記記事によると、総務省の調査では昨年末の固定電話の世帯保有率は75.7%と過去最低を記録。

20代世帯にいたってはなんと11.9%まで落ち込んでおり、10〜20代の平日利用率は1%未満、固定電話をほとんど利用していない実態が浮き彫りになっているそうです。

もはや、電話といえば固定ではなく携帯といっても過言ではなくなってしまいました。

「2025年問題」が迫る固定電話

また、それに加えて固定電話に襲いかかるのが交換機の寿命。

「交換機」というのは電話番号を管理し、相手先の電話への最適なルートを決定して正確に接続するために必要なシステム。詳しくはコチラをご覧ください。

www.ntt-east.co.jp

この交換機が早ければ2020年ごろから寿命を迎えて使えなくなり、遅くとも2025年には限界を迎える、というのです。

「造ればいいじゃない!」とも思うんですが、交換機は現在すでに製造が停止されており、現状稼働中のものと予備機として保管されているものしか存在しないそうです。

既存の電話網を利用した固定電話の終焉は、すでに決定づけられているようですね。

電話網から IP網へ

もちろん、電話網を利用した固定電話の代わりとなるサービスはすでに存在しています。NTT の「ひかり電話」や SoftBankの「SoftBank 光」など、IP網を利用するいわゆる「IP電話」です。

通信網にブロードバンド回線を利用する IP電話は交換機の代わりに IP電話サーバを利用するため安価で扱いもカンタンなのが利点。携帯電話で欠点を補いつつ、2025年までにIP電話にすべて切り替わる見込みとなっています。

「家電」(いえでん)は無くなる運命か?

今後、固定電話は IP電話として存続するとしても、先に上げた保有率・利用率の低下は続くと思われます。

といっても、企業や個人事業主には“信頼性”という点で固定電話は必要、低下していくのは個人で利用する固定電話、「家電」(いえでん)でしょう。

日本国民一人に一台以上の割合で普及している携帯電話。いつでも、どこでも、話したい相手にダイレクトに繋がる利便性を考えれば、「家電」(いえでん)の必要性がなくなっていくのは当然といえば当然でしょうね。

ひと昔前の「一家に一台、黒電話」「電話加入権を購入してこそ一人前」という時代が、ウソみたいですねぇ~。

まとめ

筆者宅も電話加入権を休止して IP電話に切り替えて10年近く経ちました。とはいえ家電にかかってくるといえば実家両親くらいで、あとはセールスくらいなもんです。あってもなくても一緒ですね。

時代の流れで急速にニーズが失われてしまった「固定電話」。栄枯衰退とはまさにこの事ですね。