ケニア大統領、閣僚の大半を解任 増税デモ受け
(CNN) ケニアのルト大統領は11日、増税案をめぐり全国でデモが起こり、混乱が広がったことを受けて、閣僚の大半を解任したと発表した。
ルト氏によると、留任したのはガチャグア副大統領とムダバディ内閣筆頭長官のみ。
閣僚の解任について、ルト氏は「反省と、内閣の総合的な評価」を踏まえての措置だと記者団に説明。新内閣については多方面と「広範な協議」を行っている最中だという。
ケニアでは先月、公的債務を減らそうと政府が示した増税案に国民が強く反発し、各地で激しいデモが起きた。デモは20人を超える死者が出る事態に発展し、ルト氏は増税法案の撤回を余儀なくされた。
ルト氏はこうした一連の動きにより同国が「転換点」に直面し、行動を起こす必要があるとの認識を示した。今後、樹立する政府に対しては、債務問題や雇用拡大、政府機関のスリム化、汚職取り締まりなどへの注力を期待しているとした。
組閣中も政府の運営は「中断されない」とし、追って追加措置を発表するという。