ネタニヤフ氏、ラファ侵攻放棄なら首相にとどまれない イスラエル国家安全保障相
(CNN) イスラエルのベングビール国家安全保障相は8日、ネタニヤフ首相がパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファでの地上作戦の計画を放棄すれば、政権を維持してきた連立政党からの支持を失う可能性があると述べた。
ベングビール氏は、ネタニヤフ氏が、イスラム組織ハマスを打倒するためのラファへの大規模な攻撃を開始することなく戦争を終結させることを決断すれば、ネタニヤフ氏に首相を続ける権限はなくなるとの見方を示した。
ベングビール氏の発言の前には、イスラエル軍がガザ南部のハンユニスから撤収していた。今回の撤収がラファ侵攻の計画にとって何を意味するのかは不明。ラファには推計で150万人のパレスチナ人が避難している。イスラエルは、ハマスをガザから排除するという目標の達成にはガザへの侵攻が不可欠だと主張している。
ベングビール氏は極右政党の出身。過去にはテロ組織を支援した容疑やアラブ系に対する人種差別をあおった容疑で有罪となったことがある。ベングビール氏は今年に入り、パレスチナ人を集団でガザの外へと移住させ、事実上、イスラエル人を入植させるよう呼びかけていた。