鹵獲されたロシアのドローンを分解、西側各国の技術を使用 CNN取材班が撮影
(CNN) 前線から離れた場所で、ウクライナの技術情報将校マキシン(仮名)氏が、鹵獲(ろかく)されたロシアの偵察ドローン「オルラン10」を分解している――。
CNN取材班が撮影した光景だ。ニック・ロバートソン記者らは今回、報道関係者として初めて、ロシアが兵器製造にどのように西側の技術を使用しているのかをウクライナ側から見せてもらった。
取材動画に映る回路板は携帯電話の位置をピンポイントで突き止めることができ、カメラよりも危険な可能性がある。マキシン氏によると、この携帯電話追跡装置は米国製で、エンジンは日本製。カメラに搭載された熱線映像装置は侵攻開始後にフランスで製造されたものだという。
「こうしたドローンは戦場で恐怖の的となり、戦争の方法に革命をもたらしている。だが、機体内部の部品をめぐる戦いも、新しいロケット砲や火砲の供与に匹敵する重要性を持つ」(ロバートソン記者)
ウクライナの軍情報機関によると、このドローンの強力なカメラには熱赤外線映像装置や携帯電話追跡装置が搭載され、ロシアによるウクライナ兵の殺害を容易にしている。