市民が拾ったUSBに空港の保安情報 英ロンドン
(CNN) 英ロンドン市内の路上で市民が拾ったUSBメモリーに同市の玄関口、ヒースロー空港の保安情報が入っていたことが分かった。空港の報道担当者が29日、CNNに語った。
英紙サンデー・ミラーによると、USBメモリーにはエリザベス女王が同空港を使う時に通るルートのほか、防犯カメラや地下トンネル、脱出ルートが設けられている正確な位置などが記録されていた。
ロンドン西部で最近、失業中の男性がインターネットで職探しをしようと図書館へ向かう途中、路上の落ち葉に紛れてUSBメモリーが落ちているのを発見。数日後に図書館のコンピューターに差し込んでみて内容に驚き、同紙に届けたという。
空港の報道担当者は「乗客と職員の安全が最優先。保安措置は日々更新されている」としたうえで、すでに保安体制を全面的に見直し、空港の安全を改めて確保したと強調。今回の事態がどのように発生したかについて内部調査を開始し、再発防止に努めていると述べた。
ロンドン警視庁はCNNの取材に対し、犯罪は報告されていないもののヒースロー空港からUSBメモリー発見の通報があったと認めた。ただし保安にかかわる問題は公表しないとの方針を示し、詳細には言及しなかった。