米NY地下鉄放火殺人、被害者の身元特定
(CNN) 米ニューヨーク市の地下鉄車内で女性が火を付けられて死亡した事件で、ニューヨーク市警(NYPD)は12月31日、被害者の女性の身元を特定したと発表した。
警察がCNNに明らかにしたところによると、死亡したのはニュージャージー州に住むデブリナ・カワムさん(57)。
訴状によると、ニューヨーク市検死局は、カワムさんの死因は熱傷と煙の吸引で、殺人と断定した。
米国に不法滞在していたグアテマラ国籍のセバスティアン・サペタカリル容疑者(33)は第1級および第2級殺人と放火の罪で27日に起訴された。1月7日に罪状認否が行われる見通し。
警察によると、サペタカリル容疑者は12月22日に地下鉄の車内で眠っていたカワムさんに無言で近付き、ライターでカワムさんの着衣や身を包んでいた毛布に火を付けたとされる。
サペタカリル容疑者は公判前審理で、飲酒しており、事件については何も知らないと主張した。検察によると、同容疑者は事件の現場をとらえた写真に自分が写っていることを認めたという。
エリック・アダムス市長は同31日の記者会見で、カワムさんは市の保護施設に「短期滞在」しており、当局者がカワムさんの近親者に話を聞いていると明らかにした。