ロレックスの腕時計価格、天井知らずの高騰 金価格上昇で

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ロレックスの価格は今年に入り一段と高額になっている/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

ロレックスの価格は今年に入り一段と高額になっている/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

(CNN) 金価格の上昇を受け、スイスの高級腕時計メーカー、ロレックスの金時計の価格が今年に入り約14%上昇したことが分かった。価格動向を追跡する複数の愛好家のウェブサイトから明らかになった。スチール製モデルの上昇幅が平均3%にとどまったのとは対照的だ。

ロレックス有数の人気モデル「デイトナ」の上昇幅が最も大きい。例えば、オイスターフレックスブレスレットを備えたホワイトゴールドモデルの場合、希望小売価格は3万8100ドル(約599万3900円)と昨年の3万5000ドルから急上昇。イエローゴールドの「GMTマスター」もロレックスのウェブサイト上で、7%近い上昇となる4万3300ドルの値段が付いている。

CNNはロレックスにコメントを求めたものの、返答は得られていない。ただ、ロレックスは毎年値上げを行っており、昨年は金価格の上昇が主因で金時計の値段が2倍に跳ね上がった。

世界の中央銀行が利下げに動いた昨年、金価格は27%上昇した。投資家の間では金を経済的混乱やインフレの時期の安全な避難先とみなすケースが多く、利下げが行われると、債券のような利回り資産に比べ投資妙味が増す場合がある。

ただ、価格上昇で買い手やコレクターが敬遠する見込みは乏しい。むしろ富裕層の顧客は資金が潤沢なため、「普通の消費者に影響を与える市場の変動に左右されることはめったにない」。アントニオ・サッソ氏はウェブサイト「イタリアン・ウォッチ・スポッター」でそう指摘し、「価格引き上げは大きな顧客離れにつながらないだけでなく、重要な戦略になる」と述べている。

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