巨大ワニが4歳女児に接近、父親のとっさの行動で難逃れる 米
(CNN) 米テキサス州リーグシティでこのほど、水路で遊んでいた4歳の女児に体長3.6メートル近い巨大なワニが近づき、父親のとっさの行動で難を逃れる出来事があった。
父親のアンドリュー・グランデさんによると、この出来事が起きたのは7月下旬、女児が兄弟やベビーシッターと一緒に自宅裏の水路で釣りをしていた時のことだった。グランデさんはワニを見つけると、女児に駆け寄って体を持ち上げ、ベビーシッターと息子を自宅フェンスの内側に移動させた。
そしてフェンス越しに女児の体を投げて、安全な場所に避難させたという。この時、ワニはグランデさんの足元にまで近づいていた。
グランデさんはこのワニについて、「これまで目にした中で断トツに巨大だった」と説明する。普通、ワニは距離を取って通り過ぎるだけで、そもそも近くにいることすら分からない。だが、「今回のワニには間違いなく少し違う意図があった」という。
ワニの体長は約3.53メートル、体重は272キロに上る。「あまりに巨大なので、もし水中から飛び出してきたら、フェンスを破壊していただろう。それくらい重い個体だった」(グランデさん)
だが、グランデさんがフェンスの内側に避難すると、ワニは後ずさりしては再び戻ってくるという行動を数回繰り返した。これが少なくも20~30分ほど続いたという。
その後、グランデさんは動物管理官に通報。やがてワニは姿を消したものの、最終的には現場に駆け付けたワニハンターらが生きたまま捕獲し、保護施設に移送した。捕獲されたのは、グランデさんが最初にワニの姿を目撃してから5時間後のことだった。