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「男性はフェミニストになろう」と言ったら、炎上した。それでも僕は漫画を描き続ける

パートナーが性被害に遭ったから、性暴力をなくすために発信していきたい。

「男性がフェミニストにならなきゃいけないワケ」という漫画が話題になりました。

作者のマルクスさん(@b_ksou)は、東京都に住む20代の会社員男性です。

身近な人が性暴力の被害を受け、それを知ったことをがきっかけで、フェミニズムの勉強をはじめたそうです。

3月20日にTwitterに投稿され、3万6千回以上のリツイート、5万いいねを超えたこの漫画。

「僕」がTwitterで、女性への誹謗中傷にショックを受ける場面からはじまります。

このツイートには300以上のリプライがつき、賛否両論ある中、マルクスさんのもとには、作者だけでなく作中に登場する性暴力被害者のことまで批判や中傷をする内容のDMが届いたそうです。

このためマルクスさんは一時、Twitterでの発信を控えていました。

身の危険を感じ、一度はBuzzFeed Newsの取材依頼を断ったマルクスさんですが、「やはりフェミニストとしての活動や発信を続けたいから」と、口を開いてくれました。

「議論にならず炎上したけれど...」

「最近フェミニズムへの軽視、侮蔑などをTwitterでよく見かけ、女性が声をあげることの妨げになっている状況に警鐘を鳴らしたくて漫画を描きました」

「建設的な議論の場になるのではなく、炎上という形になってしまったことは表現不足だったと感じます」

「しかし、『全男性が悪者だという印象を受けた。男性の立場も考えるべきだ』という意見については、それはまた別の問題で、別の場所で議論したほうがいいと考えています」

この漫画には #ツイッターでウィメンズマーチ #ツイッターでメンズマーチ というハッシュタグをつけて投稿していました。

#ツイッターでウィメンズマーチ では、まさにマルクスさんが漫画で指摘したようなタグ荒らしが発生しています。

一方、男性のフェミニストを名乗るマルクスさんには、女性のフェミニストからの意見も届きました。

「ピーチ姫が戦ってもいい」

「作中にある"女性を守る”という表現はフェミニズムに反する、という声もありました。が、個人的には、性暴力のない世の中になるまでには男女ともに協力が必要だと感じます」

「例えば、スーパーマリオはクッパがピーチ姫をさらい、マリオが助ける構図ですが、ピーチ姫が戦ってもいいし、マリオが戦ってもいいし、クッパが改心してもよいと思います」

「たくさん拡散され、届いた実感はありますが、手応えとしては、女性の応援程度の効果しかなかったのではと感じます」

マルクスさんは他にも、こんな漫画を描いています。

小学生のときに意地悪してきた男子の心理

聞く耳を持たない人は何を言っても批判する

「痴漢された」が自慢に聞こえる人

「過度に潔癖な人間性を求められることがあります」

男性がフェミニストを名乗ると、どんな反応があるのでしょうか?

「男性からあまり相手にされなかったり、過度に敵視されたりします。女性からは、性被害の報告が寄せられて、その壮絶な内容にショックを受けることもあります」

「フェミニズムを語るうえで、過度に潔癖な人間性を求められることも多く、男性は特に、自身の性的な欲求を隠さないと、揶揄されてしまう可能性があります」

男性からの発信が少ないことについては、こう話してくれました。

「女性蔑視の風潮が根強く、世間の目が女性に向かないことや、”女性の権利向上=男性の権利低下"という誤解があることが要因ではないでしょうか」

これからも、「性暴力は犯罪であり、なくしていかなければならない」と粘り強く発信していくそうです。

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BuzzFeed Japanはこれまでも、性暴力に関する国内外の記事を多く発信してきました。Twitterのハッシュタグで「#metoo(私も)」と名乗りをあげる当事者の動きに賛同します。性暴力に関する記事を「#metoo」のバッジをつけて発信し、必要な情報を提供し、ともに考え、つながりをサポートします。

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