ダイソンがパナソニックの“ナノケア”ドライヤーの広告に差止請求「不正確で誤解を与える」

パナソニックのヘアードライヤー ナノケア「EH-NA0G」

パナソニックのヘアードライヤー ナノケア「EH-NA0G」。

出典:パナソニック

ダイソンは6月9日、パナソニックのヘアードライヤーナノケア「EH-NA0G」の広告が不正競争防止法に反するとして、東京地裁に差し止めを求める訴訟を起こしたと発表した。

ダイソンは、ナノイー技術の広告表現について「髪、髪の水分量及 び髪の保護に与える影響に関する複数の広告表示が不正確であって消費者に誤解を与えるものであり、 ゆえに公正な競争を阻害する」として、広告表示が不正競争防止法に違反すると主張している。

リリース文によると、ダイソンは提訴の前段階としてパナソニック側に懸念を伝えてきたとする。

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出典:ダイソン

ダイソン側は主張のポイントとして、以下の3点を列挙している。

  1. パナソニックのヘアードライヤーナノケア「EH-NA0G」の広告の中で述べられている、同商品のナノイー技術が髪への影響、髪の潤い、髪の保護に与える影響に関する複数の広告表示が誤解を招くものであると考えている
  2. パナソニックの広告表示が誤解を招くものであるというダイソンの主張を裏付ける独立した第三者機関による試験結果を証拠として提出している
  3. ダイソンは、不正競争防止法に基づき、パナソニックに対し、今後上記広告表示をしないよう差止め及び同広告表示の抹消を請求している。なお、ダイソンはパナソニックに対し金銭的な請求をしていない

ただ、プレスリリースの文面では、具体的にどの表現を問題視しているのかはややわかりづらい。

ダイソンの関係者によると、一例として公式サイトなど広告宣伝で使われている「(高浸透技術によって)“水分発生量が従来の18倍”」「(イオンなしのドライヤーに比べて)“ヘアカラーの色落ちを抑えます”」など複数の表現が該当するという。

パナソニック広報はBusiness Insider Japanの問い合わせに対し、「提訴の詳細の確認がとれていないため、現時点ではコメントを差し控えさせていただく」と回答。また、パナソニックの代表者に直接懸念を伝えてきた、とのダイソン側のプレスリリース表現に関しては、経緯を含め社内で確認を進めているとしている。

(文・伊藤有)

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