親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

子どもには『嘘をついたらダメ』よりも『このときは嘘をついてもいいよ』の特権が効き目あり?「ごきぶりポーカー(Kakerlakenpoker)」

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アニメ「放課後さいころ倶楽部」の第2話に登場した「ごきぶりポーカー/Kakerlakenpoker」。シンプルなルールながら奥の深い心理戦が展開されるブラフゲームです。

先日お祭に子供を連れていった際に、「本物の車にクレヨンで落書きできる」コーナーがありました。車に落書きなんて…。うちの子は初めはおそるおそるおそる。でも描いてもOKと分かると、嬉々として車体いっぱい描いていました。

嘘をつくことは、絶対にダメだと親から口をすっぱく言われることのひとつ。でも「ダメ」ばかりでは抑圧されてしまいます。そこで「このときは嘘をついてもいい」という特権を与えることで、ガス抜きさせつつ「嘘がOKの場面以外は嘘はつかない」と理解させるのは、子どもにとって意外と有効ですよ。

目の前のカードは本当にゴキブリ?ウソなのかホントなのか?

ごきぶりポーカーは、ゴキブリやカメムシなどの嫌われ者カードを押しつけ合うゲームです。押しつけられたカードの「ウソ」「ホント」をうまく見破れば、カードは相手に跳ね返ります。

内容物

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正方形の箱には、ゴキブリ、ハエ、カエルなど、嫌われものの動物8種が描かれたカードが8枚づつ、計64枚入っています。同じ種類のカードも絵柄がひとつずつ異なっており、なかなか丁寧です。
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「ごきぶりポーカー(Kakerlakenpoker)」のルールとゲームの流れ

カード全数をプレイヤーに配れば準備完了です。

ゴキブリポーカーの目的は、できるだけカードを押しつけられないようにすることです。同じ種類のカードを4枚引き取ってしまうと負けの、負け抜けゲームです。

ゲームは時計回りに順番で進行します。

手番では、手札の中からカードを1枚選び任意のプレイヤーに押しつけます。カードを押し付ける渡す際には、裏向きで渡しつつ、そのカードの種類を「これはゴキブリです」のように宣言します。この宣言の際には実際のカードと異なる嘘を言うことができます。
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カードを押し付けられたプレイヤーの選択は2つ。

  1. 相手カードの真偽を見破る
  2. 他のプレイヤーに押し付ける
1)相手カードの真偽を見破る

「本当」「嘘」のどちらかを言って、カードを表にします。当たっていれば、カードを渡した方の人が引き取ります。外れていれば、渡された方が引き取り自分の前に公開します。

2)他のプレイヤーにさらに押し付ける

カードを他人に見えないようにめくって中身を見たたうえで、別のプレイヤーにたらいまわしします。その際は、「これはカメムシです」などもう一度宣言をします。最初の宣言と同じである必要はなく、当然嘘をついてもつかなくても構いません。

カードを引き取ることになったプレイヤーは、次のラウンドで最初にカードを渡すプレイヤーとなりゲームを再開します。

勝敗

引き取ったカードのうち、同じ種類のものが4枚となってしまったプレイヤーは離脱します。最後に残ったプレーヤーが勝者となります。

徐々に深くなる心理戦

最初は「ウソかホントか当てるだけ」なので、当てるといっても顔色を読むことが中心です。
しかしながら、ゲームが進んでくると、引き取ったカードという要素がプラスされてきて、一気に心理戦が面白くなってきます。

「ハエはかなり嘘くさいが、手元にハエを3枚引き取っているから、万が一本当だったら離脱になる。悔しいけど本当と言っとくか」など、
それぞれのプレイヤーが背負っているものがプラスされた深い心理戦となるところがごきぶりポーカーの魅力です。

「負け抜け」のシステムであるため、ワンサイドゲームで早々に離脱した人は手持ち無沙汰となるかも。しかし、ごきぶりポーカーは攻撃の対象任意であるため、引き取りカードが少ない優勢なプレイヤーへの攻撃が集中します。そのためある程度のバランスが自然にとれるのもよくできたシステムです。

「自分の手元に3枚あるのに、クモを出してくることはないだろう。嘘だ!・・・え~、ホントだったの?」f:id:bg4kids:20160619071221j:plain

「フフフ、ゴキブリは場に6枚出てるし、自分の手元に2枚。だからありえない!嘘だ!」f:id:bg4kids:20160619071244j:plain

深い心理戦となると、小さな子どもにはちょっと早いかも。でも「嘘をついてもいい」「あてっこ」と解釈すれば、子供でもできると思います。
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大人で遊ぶときは、気心知れたメンバーとの心理戦が盛り上がります。初心者でも容易に理解できるルールなので、旅行やサークル合宿などのお供におすすめです。

項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★★ シンプルなルール
大人も楽しい ★★★★★ 大人が楽しい
2人でも楽しい ★★☆☆☆ 多いほど楽しい
総合評価 ★★★★★ ブラフゲームの傑作

Drei Magier ごきぶりポーカー

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