(私の謎 柄谷行人回想録)近代文学の終焉:上 “差異”消滅で社会が均質化、失った動力

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 ――柄谷さんは、1992年の中上健次の死を近代文学終焉(しゅうえん)の象徴として語ってきました。

 「70年代の終わりには文学の終わりを意識するようになっていた。それがはっきりしたのが90年代だったんじゃないか。

 個々の作家の問題ではない。例えば、テクノロジーの問題がある。近代小説を特徴付けるリ…

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