(古典百名山:98)デカルト『方法序説』 大澤真幸が読む

有料記事古典百名山

[PR]

 ■考える私は存在するのか

 デカルトは、近代的精神への扉を開いた哲学者だ。1637年に出版された本書は、本来は、「屈折光学」「気象学」「幾何学」という三つの科学論文集の前に付けられた序説である。少し前に、ガリレオがローマ教皇庁から断罪された。デカルトは慎重になり、『世界論』という本の出版計画を変更…

この記事は有料記事です。残り688文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

連載古典百名山

この連載の一覧を見る