少女人身取引「信じない」、母の送金頼み タイの祖母「どうしたら」

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ペッチャブーン県=武石英史郎
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 東京の「マッサージ店」で働かされたとして、タイ人の12歳少女が人身取引の被害者として日本で保護された。6月に少女は母親と一緒に日本に向かったという。少女と母親の故郷を訪ねると、親族が2人を心配し、帰りを待ちわびながら、出国までの事情を語った。

 サトウキビ畑と水田が延々と広がる静かな山あいの盆地。2人の故郷の村はタイの首都バンコクから車で5時間の北部ペッチャブーン県にあった。

 今年6月に少女が母親と日本へ行くまで一緒に暮らしていた祖父(62)と祖母(65)は、役所からの連絡や報道で2人の身の上に起きたことを知ったという。

 台湾で逮捕された母親について祖母は「高校を卒業してから、ずっと一家を支えてきた優しい子。親の面倒をみないほかのきょうだいとは違う。孫に仕事をさせていたなんて私は信じない」と話す。

 「いつも欠かさずお金を送っ…

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この記事を書いた人
武石英史郎
アジア総局長|東南アジア・南アジア・太平洋担当
専門・関心分野
アジア、グローバルサウス