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サウジ大使館職員、女性の胸触った疑い 出頭せずに帰国、書類送検へ

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吉村駿 三井新 板倉大地
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 在日サウジアラビア大使館に勤務していた同国籍の30代の男性職員が7月、東京・六本木のラウンジで女性の胸を触ったとして、警視庁から任意の事情聴取を受けていたことが捜査関係者への取材でわかった。職員は警察官に対して外交官を名乗った後に立ち去ったという。その後の出頭要請にも応じておらず、同庁は6日にも都迷惑防止条例違反容疑で書類送検する方針。

 職員は外交官で、大使館で専門分野の事務などを担当する「アタッシェ」。外交官には逮捕などの身柄拘束や裁判を原則免除される外交特権がある。

 捜査関係者によると、職員は7月15日午前2時50分ごろ、ラウンジ内で20代の女性の服の上から胸を触った疑いがある。職員が女性に話しかけ、突然胸を触ったという。2人に面識はなく、女性が110番通報した。

大使館に出頭要請2回、応ぜず

 職員は駆けつけた警察官に「腕に触れただけ」と容疑を否認。アルコール検査を拒否し、「テキーラを飲んだ」と話したという。麻布署まで任意同行に応じたが、署で外交官を名乗って立ち去ったという。

 警視庁は警察庁外務省と協議を重ねてきた。これまでに2回、サウジ大使館側に出頭を要請したが、職員は応じていないという。大使館は11月29日の朝日新聞の取材に「彼は現在大使館で働いていない。帰国した」と回答した。

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この記事を書いた人
吉村駿
東京社会部
専門・関心分野
事件・事故、スポーツ、生き物