二階氏三男と世耕氏ぶつかる和歌山2区、野党「政治不信の激震地」
松永和彦 榊原織和 堀之内健史
石破茂首相が9日、首相就任後、戦後最短となるスピード解散に踏み切った。27日投開票となる衆院選では、自民党の裏金問題への対応が争点だ。「政治とカネ」に対する有権者の不信感は拭えるのか。衆院和歌山2区では、自民党は引退した二階俊博元幹事長の三男、伸康氏(46)を公認候補として擁立。そこに一連の裏金事件で同党を離党した世耕弘成・前参院幹事長(61)が無所属で挑む「保守分裂」の構図になっている。
「(伸康氏を)不利におとしいれる行為は党規違反となります」。自民和歌山県連は4日、「党則の確認」と題する1枚の文書を出し、こう記した。選挙区内の党役員・党員に向け、世耕氏を支援しないよう強い表現でクギを刺した形だ。前日の3日には、県連幹部が東京・永田町の党本部で森山裕幹事長と面会。仮に世耕氏が当選しても、「復党を承認することはない」との言質を取った。
「選挙は自分との戦い。相手との比較ではなく、私の思いが有権者に響くかどうかだ」。伸康氏は取材にこう語る。
伸康氏は、派閥の裏金事件の…
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