首相「裏金の定義は困難。文脈で意味が異なる」 野党「無責任だ」
大久保貴裕
2日の参院本会議の代表質問で、岸田文雄首相は裏金の定義について問われ、「文脈に応じて、意味、内容が異なってくる。一概に定義をお答えすることは困難」と回答を避けた。質問した立憲民主党の田島麻衣子氏は、「首相が考える裏金と、国民が考える裏金の意味が異なっては問題解決ができない」と問題視している。
首相は昨年11月、岸田派の政治資金パーティーの収入について政治資金収支報告書を修正した際、「修正をしても総額は変わっていない。裏金うんぬんという指摘はあたらない」と強調。あくまで記入漏れにすぎないとの認識を示していた。
田島氏は2日の代表質問で、「裏金とは何を指すのか。違法にためた金であっても、銀行口座に残っていたり、事務所の金庫に保管されていたりすれば、裏金とは言わないのか」とただした。
これに対して、首相は「裏金…