群馬・山本一太知事「歴史を修正する意図はない」 朝鮮人追悼碑撤去

高木智子
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 群馬県山本一太知事は1日の定例会見で、朝鮮人追悼碑を代執行で「群馬の森」(高崎市)から撤去したことについて、「碑自体や、碑の精神を否定するものではない。過去の歴史を修正しようとかいう意図はない」と述べたうえで、「すべて私の責任。県民のみなさんは必ず理解してくれる」と強調した。

 追悼碑は1月29日に撤去工事が始まった。31日には追悼碑のあった場所が更地になり、碑の土台にあたる円形のコンクリートの構造物が原形をとどめない形に壊されていた。

 県は「進捗(しんちょく)状況はご説明を控える」としつつ、構造物が壊れていることについて「県の独断ではしていない」と説明し、碑を所有する市民団体「守る会」との協議の結果だと示唆した。

 山本知事は改めて、「代執行に至ったのは、最高裁の決定がすべて。外交問題にも発展していない」と話した。

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この記事を書いた人
高木智子
前橋総局|群馬県政担当
専門・関心分野
社会、人権、地方