学生去った大学敷地、買う買わない? 市長選前に揺れる東京・青梅
森治文
閉鎖状態にある大学キャンパスの購入をめぐって、東京・青梅が揺れている。広々とした土地と建物は魅力的な一方、人口約13万人の市にとって費用面での負担は少なくない。5日に告示される市長選でも争点の一つとなっている。
青梅市役所から南へ2キロあまり。約80ヘクタールに上る明星大(日野市)の青梅校はふだん、管理する職員以外は人気もなく静まりかえる。
大学や市によると、青梅校の開設は、大学・短大への進学率や入学者数が右肩上がりだった1992年。市の誘致を受け、大学側は情報学部と日本文化学部を新設した。校内には後の建設も含め、本館や図書館、体育館をはじめ15の建物と陸上競技場、野球場などを備え、ピーク時には2千人を超える学生が通った。
■大学側から市に購入呼びかけ…