細田・前衆院議長、臨時国会に姿なく 「けじめつけられない印象」

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 第212回臨時国会が開会した20日、新しい議長を選出する衆院本会議の場に、議長を約2年務めた自民党細田博之氏(79)の姿はなかった。セクハラ疑惑や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について議長として「説明責任」を果たしていないとの批判が高まるなか、一議員に戻った初日の態度も問題視されそうだ。

 同日正午ごろ、衆院本会議場に岸田文雄首相ら衆院議員が続々と集まってきたが、細田氏の姿はなかった。ただ、衆院の正面玄関に設置された登院表示板には細田氏のランプがついていた。関係者によると、細田氏は午前中にいったんは登院したという。

 衆院事務局の説明では、登院ランプがついていれば本会議欠席の扱いにはならない。細田氏から欠席届などは提出されていないという。自民党の閣僚経験者は「体調が悪いなら(本会議に来ないのは)しょうがないと思うが、最後までけじめをつけられなかったという印象だ」と残念そうに話した。

 細田氏は13日に記者会見を開き、体調不良のため議長を辞任すると表明。週刊誌が報じた女性記者らに対するセクハラ疑惑や、旧統一教会とのつながりについて初めて公の場で説明したが、否定を繰り返した。記者から質問を求める手が挙がるなかで一方的に会見を打ち切り、野党からは「説明が不十分」との批判が相次いだ。

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