谷村新司さん死去、アリスのメンバーが談話 「来年のツアーに…」
シンガー・ソングライターの谷村新司さんが死去した。74歳だった。
シンガー・ソングライターの谷村新司さんの死去を受け、「アリス」のメンバーの堀内孝雄さんと矢沢透さんが、谷村さんの公式のX(旧ツイッター)を通じてコメントを出した。全文は次のとおり(原文ママ)。
堀内孝雄さん
チンペイさん
突然の別れに驚きを隠せません。
来年のツアーに向けて回復に向かっていると伺っていただけに、とても残念です。
僕にとってのチンペイさんは、50年来の親友であり、「アリス」のリーダーであり、そして良きライバルでした。
学生時代に、「プロにならないかと?一緒にアリスをやろう」と、誘ってくれたとき、心の底から嬉(うれ)しかった。
チンペイさんが、あの時誘ってくれなかったら、今の僕はありません。ずっと一緒に音楽活動ができたことが幸せでした。
また、いつか空のほとりで一緒にライブをやろうね。もうちょっと待っていてね、キンちゃんと、もう少しだけ頑張るね。
心から、ありがとう。安らかに。ご冥福をお祈り申し上げます。
堀内孝雄
矢沢透さん
東京に住む僕と大阪に住む谷村と、何の因果か運命の出会いか
堀内を紹介され3人アリスとして歩み始めました
時にはいがみ合い、時には抱き合い
幾多の苦難も喜びも共有し、無我夢中で駆け抜けた
そして気が付けば51年という長きに渡って谷村と関わるとは…
あの日からは想像もしませんでした。
若さの灰汁(あく)も抜け「これからは本当に音楽を楽しんでやっていこうね」と新しいアリスの始まりに胸躍らせていた矢先のことでした。
谷村なら大丈夫、谷村ならきっと戻ってくる、根拠のない確信めいたものを感じておりました。
でも谷村は戻ってきませんでした!
もういないんです。悲しいというより悔しいんです。
谷村はもう僕たちのみんなの心の中にしか住む場所がないのです。
思い出せば必ず胸にやってきます、どうか谷村を忘れないで下さい。
今まで谷村をアリスを応援してくださってありがとうございました。
矢沢透
共に「サライ」作った加山雄三さん
日本テレビ系の「24時間テレビ」のテーマ曲「サライ」を、1992年の同番組内で谷村新司さんと2人で作るなど、親交のあった歌手・俳優の加山雄三さんが公式サイトでコメントを公表した。全文は次の通り。
◇
谷村君が亡くなったこと、先ほど知りました。ショックと悲しみで正直混乱しています。
ちんぺいとは「サライ」をはじめたくさんの思い出があります。ヤンチャーズ楽しかったよな。たくさんの場所で一緒に歌ったよな! 陶芸に誘ってくれた兄弟子でもあるし、いつもちんぺいには「加山さん勝負じゃないんだから!」って言われてたっけ。
ほんとの兄弟のように慕ってくれて一緒にいる時は本当にいつも楽しかったよ。その兄想(おも)いの弟が先に逝ってしまった。
今、気持ちをまとめてくれと言われても、彼に伝えたいことはたくさんあって、言い切れないよ。一言だけ彼に伝えるなら、やっぱり
「ありがとう」
この感謝の言葉しか見当たりません。
永遠の「サライ」を谷村くんと共に…
加山雄三