100年前連載の4コマ漫画「正チャンの冒険」 アニメフィルム発見

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清水謙司
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 関東大震災が起きた1923(大正12)年に生まれ、大人気となった漫画があった。

 いまに続く新聞4コマ漫画の先駆けとされる「正チャンの冒険」。

 誕生から100年となる今年、戦前にアニメ化したとみられる映画フィルムが、奈良市の山里で見つかった。専門家は「貴重な日本初期のアニメ作品」と評価する。

 「正チャンの冒険」は1923年1月、朝日新聞社発行の写真新聞「日刊アサヒグラフ」で連載が始まった。同9月の関東大震災による同誌休刊後は、朝日新聞で再開し、25年まで続いた。

 主人公の少年・正チャンと相棒のリスが世界を旅する冒険物語だ。戦前を代表する子ども向け4コマ漫画で、「正チャン帽」として毛糸の帽子が流行したと伝わる。

 35ミリのフィルムが見つかったのは、水田や茶畑が広がる奈良市田原地区(旧田原村)にある自治会の集会所。戦前のものとみられる映写機とともに残されていた。

記事の後半では、見つかった映画フィルムの複数シーンを動画で紹介しています。

 今年6月、奈良の古い地域映像を調査・研究するプロジェクト(代表=水谷知生・奈良県立大教授)のメンバーが、調査を始めた。

 映像は、無声で約2分間のモノクロだった。

 ラクダを連れた正チャンとリ…

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この記事を書いた人
清水謙司
京都総局|歴史、社寺文化財
専門・関心分野
歴史、社寺文化財、文芸、民俗、食文化、人権問題