小学生の糖尿病発症リスク16.2% 直近10年で最悪 香川県調査
多知川節子
小児生活習慣病リスクの高い子どもを早期発見しようと、小学4年と中学1年の希望者を対象に実施している血液検査について、香川県は昨年度の結果を発表した。小学生で脂質異常とされる割合が10%、糖尿病発症リスクが高い割合も16%に上り、直近10年で最悪となった。
2021年の国の人口動態統計によると、香川県は人口10万人あたりの糖尿病死亡率が全国で2番目に高い。将来の生活習慣病の発症予防も狙い、県が市町に補助をして検査を実施している。昨年度、小学生は全17市町の7131人、中学生は14市町の2974人が参加した。
小学生では、肥満が12・7%(男子14・7%、女子10・5%)で増加傾向にある。総コレステロールや中性脂肪などのうち一つでも基準値を超えた脂質異常は10・7%(男子11・4%、女子10・0%)、「HbA1c」の数値から糖尿病発症リスクが高いとされたのは16・2%(男子16・0%、女子16・3%)で、いずれも前年度を上回った。
食事や運動などの生活習慣を…
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