アマゾンの「違法な手口」、当局が明らかに コードネームはネッシー

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サンフランシスコ=五十嵐大介
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 米IT大手を相手取った反トラスト法(独占禁止法)をめぐる大型訴訟が、米ネット通販大手アマゾンにも広がった。米国では巨大IT企業に対する規制を求める声が超党派で強まっており、米当局はさらなる訴訟に踏み込んだ。

 「我々の訴訟は、アマゾンが独占状態を違法に維持するため、いかに懲罰的で高圧的な戦術を取っていたかを示すものだ」。米連邦取引委員会(FTC)のリナ・カーン委員長は26日の声明でこう訴えた。

 カーン氏は、学生時代の2017年に書いたアマゾンの独禁法違反に関する論文で一躍有名となった経緯があり、アマゾン批判の急先鋒(きゅうせんぽう)として知られる。

 FTCは172ページにわたる訴状で、アマゾンが競争を阻害するためにおこなったとする「手口」を詳細に明らかにした。

 訴状では、アマゾンが自社よ…

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この記事を書いた人
五十嵐大介
サンフランシスコ支局長兼編集委員
専門・関心分野
テクノロジー、経済、グローバリゼーション