コロナ6~8波で医療逼迫、搬送までに15時間も 神戸市が検証報告

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小川聡仁
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 神戸市は25日、新型コロナウイルスの第6~8波対応を検証した報告書を発表した。オミクロン株の感染拡大で救急搬送が困難になる事例が5千件以上に上るなど、医療の逼迫(ひっぱく)が改めて浮き彫りとなった。

 報告書によると、第6波(昨年1~6月)では、感染力が強いオミクロン株が初めて流行。それまで市内で1日最大数百人ほどだった感染者数が最大2351人まで増えた。

 円滑に救急搬送できないケースが相次ぎ、「病院交渉4回以上かつ現場滞在時間30分以上」の月間の最大件数は第6波で599件、第7波(昨年6~10月)で649件、第8波(昨年10月~今年5月)で655件に上った。第6波の昨年2月には、救急車到着から搬送までに15時間4分を要したケースもあった。

 第6波では自宅療養者から各区の保健所に問いあわせや苦情の電話が殺到し、電話がパンク。市は問いあわせ窓口を市役所に一本化し、応援職員を含めた計約150人で対応。その後、事業を民間委託したという。

 小原一徳副市長は会見で、「…

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この記事を書いた人
小川聡仁
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
人口減少、法律、経済、震災、商品