23年前の経験も一因か 動かぬ日銀総裁、繰り返した「不確実性」

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土居新平 山本恭介 久保田侑暉 栗林史子 東谷晃平
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 日本銀行は15、16の両日、植田和男総裁のもとでは2回目となる金融政策決定会合を開き、現状の大規模な金融緩和を続けると決めた。物価上昇率は日銀が目標とする2%を大きく超えているが、緩和による景気の下支えが依然必要だと判断した。今春、10年ぶりにトップが代わった日銀は、いつ、どのように動くのか。

 日銀は、国債を大量に買い入れて長期金利を低く抑え込むイールドカーブ・コントロール(YCC)やマイナス金利政策、上場投資信託(ETF)の買い入れ方針など、今の大規模緩和の枠組みを維持する。

 4月に総裁に就いた植田氏は…

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この記事を書いた人
土居新平
経済部|金融取材キャップ
専門・関心分野
金融政策、民間企業、働き方
山本恭介
国際報道部
専門・関心分野
国際関係、マネー、社会保障