「全国政党化」向け狙った奈良知事の座 維新、党勢拡大の足がかり
統一地方選前半戦は日本維新の会が各地で新たに議席を獲得した。国会では「是々非々」で与野党双方に接近と反目を使い分け、自民党や立憲民主党は次期衆院選をみすえて、維新の取り込みに腐心してきた。この堅調さは、各党に維新との関係や戦略の見直しを迫るものとなりそうだ。
国政に進出して10年を経た日本維新の会。悲願とする本格的な「全国政党化」に向け、次期衆院選を見据えたステップと位置づけて統一地方選に臨んだ。
日本維新の会は、本拠地・大阪の府知事、大阪市長のダブル選を手堅く固め、奈良県知事選でも勝利して大阪以外で初の公認首長を誕生させた。各地の議員選でも議席を増やす勢いだ。
馬場伸幸代表は9日夜、大阪市内で「大阪、奈良のみなさんのご支援が大きく花開いた。大阪での『身を切る改革』をはじめとする改革(の実績)が全国的に広がりつつある。今後、首長や国会議員、地方議員(の選挙)にチャレンジしていく推進力になっていくのではないか」と手応えを語った。
知事ポスト、党勢拡大の足がかりに
維新の「全国政党化」に向け…
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統一地方選挙・衆参補選2023年
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