無料で使える対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」の活用が広がる。一方、懸念もあることから、東京大学は3日、学生や教職員向けのウェブページで、こうした技術にどう向きあうべきかを解説した見解を公開した。
見解はチャットGPTや画像生成AI「ステーブルディフュージョン」などを含めた「生成系AIについて」というタイトルで、太田邦史副学長(教育・情報担当)の名前で公開された。
AIについて見解では、「平和的かつ上手に利用すれば、人類の言語活動や知的創作活動の一部を補完し、私たちのウェルビーイング向上に大きく寄与するでしょう」「多くの分野の学者が社会の大変革を予感している」と期待を寄せた。
実際に無料のチャットGPTについては「まず皆さん自身で使ってみるのが良い」と学生や教員に対して提案。表計算ソフトと連動させることで、各国の人口やGDPなどを自動的に一瞬で調べる、などの活用法があることを紹介している。
利点の一方、AIの仕組みについての理解が必要だと注意喚起もしている。
チャットGPTの場合、確率的に可能性の高い文章を、もっともらしく作成しているため「うそが含まれている可能性がある」と指摘。「非常に話し上手な『知ったかぶりの人物』と話しをしているような感じ」と紹介した上で「人間自身が勉強や研究を怠ることはできない」と説いた。
また書き込んだ情報がAIの…