羽生善治九段の一大決断 将棋連盟新会長へ、理事予備選に立候補
将棋の羽生善治九段(52)が4日、今年6月に改選される日本将棋連盟の役員予備選への立候補届を提出した。連盟を運営する立場である役員に立候補するのは初めて。同日、連盟現会長の佐藤康光九段(53)が6月の任期満了での退任を表明しており、羽生九段は予備選で新理事に選出された後、新理事会の互選で決まる新会長への就任が確実視される。
平成の大名人が大きな決断をした。連盟の運営を担う理事職は過去、基本的に棋士が務めてきた。特に、経営のトップとなる会長職は現職から順にさかのぼって佐藤九段、谷川浩司十七世名人(60)、故・米長邦雄永世棋聖、中原誠十六世名人(75)、羽生九段の師匠である故・二上達也九段、故・大山康晴十五世名人と、いずれも名人などタイトルを経験した大棋士が就いてきた。1990年代から「将棋界の顔」で在り続ける羽生九段が「将棋界の経営トップ」も担うことになりそうだ。
将棋連盟会長は、膨大な「公務」の負担がある役職です。研究が激化する中、現役棋士としてハンデにもなる一歩を踏み出す背景には、将棋界の大きなプロジェクトがありそうです。
羽生九段は40代半ばまで運…