第9回「国会の爆弾男」西田昌司参院議員の断言 「自民一党でいい」
10年前に民主党が政権転落したきっかけとなったのは、野党・自民党による国会での徹底追及でした。その中心的役割を担ったのは、民主幹部の「政治とカネ」問題などで民主を鋭く追及して、「国会の爆弾男」の異名を持つ自民党の西田昌司参院議員だ。
西田氏は「政権を倒すため、参院では、ありとあらゆることをやるという方針でやりました」と証言します。その上で「二大政党制はいらない」「『自民一党』でいい」と断言しました。
参院が主戦場に 「一人一殺」方針で追及
――初当選は2007年。この参院選で野党・民主が参院第1党となり、与党・自民は「ねじれ国会」に苦しみます。
「参院では自民が少数派になったわけです。野党が徹底的に予算委員会などで抵抗する。『こんなやり方をしていいのか』と思うぐらい。私は『こういうことをするんやな。それ、全部俺は返してあげるからね』と心に刻んだ。自民が少数与党の時の悔しさを全部見ていたから」
――自民は09年衆院選で政権を失います。
「民主が『子ども手当を出します』と言った。投票所に行って驚いたのは、いつも投票所に来ないような若夫婦がズラッと投票所に来ているわけよ。『これは負けた』と思った。案の定、(結果は)ムチャクチャやったね」
――下野した当時、党内はどんな様子でしたか。
「なんで下野したのかという…
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