「軍事的勝利なければ平和は成しえない」 駐日ウクライナ大使が会見

ウクライナ情勢

星井麻紀
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 ロシアのウクライナ侵攻から1年となる24日、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が都内の外国特派員協会で記者会見した。会見には、米国のエマニュエル大使やジーメルス欧州連合(EU)臨時代理大使が同席したほか、リトアニアスウェーデンの大使、英国公使も駆けつけ、ウクライナへの揺るぎない支援をアピールした。

 会見でコルスンスキー氏は「21世紀に、4千万もの人が暮らす国を攻撃するなど想像することもできなかった」と侵攻前の心境を振り返り、「ウクライナは平和的解決を試みたが、解決はウクライナの完全な降伏だと考えるロシアによって拒否された」とした。

 そのうえで、「私たちも平和を望む。平和のために戦っている。だが、この状況では平和は軍事的な勝利がなければ成しえない」と話し、徹底抗戦する姿勢を示した。

 また、日本の支援への感謝を述べ、ウクライナ再建のために、第2次世界大戦や震災から復興した経験のある日本の技術や財政的支援への期待を示した。

 岸田文雄首相のウクライナ訪問が検討されていることについては、「歓迎している。自分の目でウクライナを見ることはとても重要だ」と語った。

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この記事を書いた人
星井麻紀
前橋総局
専門・関心分野
ロシア、平和、自然保護、まちづくり
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