ばんそうこうの常識に小学生が革命 世界発明大会で受賞したアイデア
ばんそうこうを子どもが貼るのは難しい。そんな悩みを解決するばんそうこうを、茨城県結城市立江川北小4年の宇賀持琴音(うがもちことね)さん(9)が発明した。2022年の世界青少年発明工夫展で銅賞を受賞した。
琴音さんは、指、手のひら、ひざと、とにかくよくけがをする。ガーゼ部分を傷口に当てて巻くと、テープがガーゼにかかったり、左右のテープがくっついたり。母の由紀さん(53)はテープの片方をはさみで切って貼ってあげていた。
でも、由紀さんも家事に忙しい。何度も頼まれ、「また切ったの?」とイライラ。そんなとき、「最初から半分なければいいのに!」。琴音さんの一言がきっかけだった。
毎年、夏休みに出される発明工夫の宿題の題材になると思った。市販のばんそうこうのガーゼをテープの中央からはがして、端の方に貼り直した。「まきやすい指用絆創膏(ばんそうこう)」と題して、思いついた経緯もまとめて学校に提出した。
すると市、近隣地域、県の発明品を競うコンテストでそれぞれ金賞を獲得。全日本学生児童発明くふう展で、毎日小学生新聞賞を受賞した。世界青少年発明工夫展の日本代表にも選ばれ、銅賞となった。
琴音さんは「賞をもらってもただ実感がわかないけど、こんな商品が実際にあったらうれしいと思う」と話している。
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