トランプ氏が抱える疑惑、解明は? 議会襲撃めぐり刑事告発の動きも

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ワシントン=高野遼
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 次期大統領選への出馬を表明したトランプ前米大統領を巡っては、数多くの疑惑が注目を浴びている。米連邦議会襲撃事件では、トランプ氏本人が刑事告発される可能性も浮上した。2年後の大統領選に向け、調査や捜査の進展は政治的にも大きな意味を持つことになる。

下院特別委、刑事告発する方針

 疑惑の一つが、昨年1月6日に起きた議会襲撃事件への関与だ。2020年大統領選でのトランプ氏の落選を覆そうと、暴徒化した支持者らが首都ワシントンの議事堂に押し入った。トランプ氏が支持者らを扇動したとみられ、当時の具体的な言動が焦点となっている。

 同事件を調査してきた下院特別委のトンプソン委員長(民主党)は6日、近く事件を巡り、刑事告発をする方針を明らかにした。「誰を告発するかは決めていない」と述べたが、米CNNは、トランプ氏と側近ら数人が告発される可能性があると報じている。

 特別委は年内に最終報告書を発表する予定で、ここでもトランプ氏の事件への関与が詳述される見通しだ。

 議会による調査とは別に、司法省も独自で刑事捜査を進めている。ガーランド司法長官は11月、独立性の高い特別検察官を任命し、トランプ氏を巡る捜査を担当させた。主に二つの事件で、トランプ氏本人の起訴に至るかどうかが注目されている。

 大統領選の結果を認めず、権…

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高野遼
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