コロナ「怖くない」 対策緩和の中国、人命第一から一転 戸惑う市民

有料記事

上海=井上亮
[PR]

 中国でゼロコロナ政策の緩和が進むなか、国営メディアなどが新型コロナウイルスの危険性を打ち消す宣伝を強めている。急速な緩和で感染拡大を恐れる国民の不安を和らげる狙いがありそうだ。ただ、これまで「人命第一」と強調してきた政府が、一転して姿勢を変えたため、市民からは戸惑いの声が出ている。

 中国国営中央テレビは6日、「オミクロン株の重症化率はインフルエンザよりも低い」などとする呼吸器専門医の見解を紹介した。別の医科大学のトップは「オミクロン株の毒性は明らかに弱い。インフルに近いのでパニックになる必要はない」と呼びかけた。

 また、国営新華社通信は5日…

この記事は有料記事です。残り444文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
井上亮
中国総局|政治外交担当
専門・関心分野
中国社会、人口減少、移民