「有害投稿増える」チェック担当ほぼ解雇 ツイッター元従業員の証言

有料記事マスク氏とツイッターの動向

サンフランシスコ=五十嵐大介
[PR]

 サンフランシスコの高台にある住宅地。11月に解雇されたツイッターの元従業員メリッサ・イングルさん(48)の自宅は、家が密集した坂道の中腹にあった。

 「衝撃的だった」。イングルさんは解雇された状況についてそう話した。

 イングルさんは11月12日、11歳の娘らとショッピングセンターにいたとき、スマホの通知に気がついた。会社のシステムにアクセスする権限が削除されたとの通知だった。社内のメールやスラックにアクセスできず、解雇されたことを知った。

 「サンフランシスコは世界で最も物価が高い都市の一つ。仕事を探しながら、2人の子どもを抱えてクリスマスを迎える。雇用環境も去年より厳しい。どうやって暮らしていけばいいのか」

 月収は約1万4千ドル(約190万円)あったが、退職金はなく、約1万ドルの家賃や高額の保険代などがのしかかる。テック業界では何度も解雇を経験したが、「他社では最後に対面で話をするなど、もっと尊厳をもって接してくれた」という。

偽情報探し「針を探すようなもの」

 イングルさんは昨年9月に入…

この記事は有料記事です。残り998文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
五十嵐大介
サンフランシスコ支局長兼編集委員
専門・関心分野
テクノロジー、経済、グローバリゼーション