マスク氏に「ついていってやろう」 在米日本人技術者は決意したが…
サンフランシスコ=五十嵐大介
「あのイーロン・マスクが来るのかと、わくわくする感じがあった」
ツイッターのサンフランシスコ本社で、11月まで勤務していた日本人のイハラ氏(@nabokov7)は、マスク氏が買収を表明した時をそう振り返る。
イハラ氏は、ツイッターのタイムラインの表示順を決める機械学習(ML)を担当する十数人いたチームのリーダーだった。2012年に入社し、米国本社で働いてきた。
ツイッターは17年、英語で140文字しかできなかった投稿を280文字に増やした。創業者のジャック・ドーシー氏に直談判して、このプロジェクトを主導したのがイハラ氏だった。米国のテックメディアでも「高く尊敬されたシニアエンジニア」と評価された人物だ。
ツイッターにはマスク氏と働くことを期待する社員もいたが、大半は「あいつはダメだ」などとマスク氏にネガティブな反応がほとんどだったという。「マスク氏がいい、とオープンに言えない雰囲気だった」
マスク氏に期待を込めたのには、伏線があった。
ツイッター「死んでいく兆候あった」
マスク氏の買収前、イハラ氏…
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