自民のコロナ対策本部の会合中止に 本部長の山際氏「隠し」の見方も
中田絢子
12月1日に開催予定だった自民党の新型コロナウイルス感染症対策本部の会合が急きょ見送られた。同本部は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点の問題が問われ、事実上更迭された山際大志郎・前経済再生相が本部長。辞任から4日後の就任に批判が殺到した経緯があり、党内では「山際隠しで中止か」との見方が出ている。
会合は午前10時半から開催予定で、最近の感染状況などが議論される見通しだった。ところが、11月28日に、党所属の議員らに連絡が回った。
党側は朝日新聞の取材に「国会など日程が立て込んでいるため、日程を再調整することにした。中止ではなく延期だ」と説明している。一方、党関係者によると、山際氏は会合の開催と自らの出席に意欲を示したものの、党本部側が中止を決めたという。
批判の再燃を懸念したとみられており、自民の若手議員は「当面開催できないと思っていた。『山際隠し』だろう」と話す。
山際氏は教団側との接点が次…