家族2人の家、2人死亡相次ぐ 栄養失調・衰弱・脱水症で 大阪
大阪府内で7月下旬、家族2人暮らしの家で、2人が衰弱し、死亡する事例が相次いだ。
大阪市住吉区帝塚山西1丁目の2階建て住宅で23日午前9時半ごろ、大阪府警の警察官らが男女の遺体を見つけた。この家に暮らす父(85)と娘(55)とみられ、府警は26日に司法解剖を実施。2人は5月下旬ごろに栄養失調で死亡したとみられるという。
住吉署によると男性は1階の一室で、女性は2階のベッド上で見つかった。高齢の父を娘が介護していたといい、冷蔵庫に食品はほとんどなかったという。7月22日夕方に住吉区役所から署に通報があり、署員が訪問。玄関が施錠されていたため、翌23日に消防隊員らと家に入り、遺体を見つけたという。
大阪府八尾市志紀町西3丁目の府営住宅の一室では7月24日午後0時半ごろ、八尾署員らが高齢女性の遺体を見つけた。署によると、この部屋では母(90)と長女(65)が2人で暮らしていた。亡くなったのは母親とみられ、司法解剖の結果、同20日ごろに衰弱死したと推定した。
同署は発見時に玄関先で倒れていた長女を病院に搬送し、「入院の必要がない」として25日未明、死体遺棄容疑で逮捕。直後に容体が急変し、救急搬送後の25日朝に死亡した。府警は27日に司法解剖し、死因は脱水症による急性腎不全と発表した。
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