ヨーロッパ、夏休みなのに飛行機欠航、荷物は未着 コロナ解雇が影響

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根本晃
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 夏休みシーズンを迎えた欧州で、航空便の大規模な欠航や遅延、手荷物の未着といったトラブルが相次いでいる。コロナ禍で従業員を大量に解雇した結果、行動制限が緩和されて急回復する旅行需要に対応できなくなっているようだ。

 乗客のスーツケースが、ターミナルの外にあふれ出る様子が映し出された写真。ロイター通信が6月19日に英ヒースロー空港で撮影したもので、人員不足やシステム故障が原因だったという。

 欧州の航空各社や空港は、2020年に始まったコロナ禍で需要が急減したことを受けてパイロットや客室乗務員、地上スタッフなど従業員の解雇を進めてきた。

 英BBCが業界団体の発言として伝えたところによると、同国の航空業界では19年に7万4千人を雇用していたが、コロナ禍で3万人を削減したという。

 だが、今春に入って需要が急速に回復し、人手不足が深刻化。英大手航空会社ブリティッシュ・エアウェイズは人員不足のため、4月から10月にかけて約3万便を欠航する。格安航空会社のイージージェットも約1万便を欠航するという。

 ヒースロー空港は7月12日…

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この記事を書いた人
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学