蔵の2階の古文書から1.2ミリの虫 専門家「新種と判断しました」
竹石涼子
理科教員の清水将太さん(36)がその虫と出会うきっかけとなったのは、6年前の夏だった。
長野県南箕輪村の実家で蔵を片付けていた。がらくたばかりだ、と聞かされていた蔵の二階に上がり、倉庫として使っていた部屋を通り抜け、一番奥の開かずの間に入った。ネズミの死骸が転がっていた。
たんすや箱が無造作に積まれた部屋の最奥に、ネズミにかじられ、おしっこの跡もある灰色の紙の束が何冊もあるのが見えた。
郷土史にも興味があった。家…
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