イタリアの生ハム・ドイツのソーセージ、輸入できません 代替品模索

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前川浩之
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 イタリアの生ハムやドイツのソーセージといった欧州の有名な食材が、日本に輸入できない事態となっている。家畜の感染病、アフリカ豚熱(ASF)の水際対策のためで、大手ファミリーレストランのメニューにも影響を及ぼしている。国内のレストランや小売店では、欧州の味を伝える代替品の模索が続いている。

 プロシュート(生ハム)が使えなくなる、パンチェッタ(塩漬け豚肉)はどうなるのか――。1月、東京・銀座のイタリア料理店「ヤマガタ・サンダンデロ」のシェフ、秋田和則さん(50)のもとに、シェフ仲間たちからこんなメールが飛んできた。農林水産省がイタリア産の豚肉と加工品の輸入停止を発表したからだ。

 同店は野菜を生ハムで巻いたフリット(揚げもの)が看板メニュー。オーナーシェフの奥田政行さん(52)が考案したもので、生ハムは毎月40キロ消費する主力食材だ。大量生産するため国産より値段が安く、スライス済みの状態で輸入できるイタリア産を好んで使ってきた。

 だが、今後はイタリア産生ハムの入手は難しくなる。現在流通するのは輸入停止措置以前に処理された製品や在庫品で、いずれ市場からなくなってしまう。

サイゼリヤのあのメニューも?

 生ハムやサラミなどを使った…

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この記事を書いた人
前川浩之
さいたま総局次長
専門・関心分野
平和、共生社会、農林水産業