コロナ感染者の入力遅れ、2万件超に 大阪市だけで問題、なぜ?
添田樹紀
新型コロナ感染者の発生届のシステム入力をめぐり、大阪市の入力遅れが計2万1900件にのぼった。厚生労働省は「大規模な入力遅れが生じている自治体は他に把握していない」とする。感染急拡大は全国共通の状況だが、なぜ大阪市だけで問題となっているのか。
厚労省は感染者情報把握システム「ハーシス」で医療機関から提出された発生届を集約する。市は8日、新たに発生届9200件のハーシス入力が遅れていたと発表した。3日発表の1万2700件の遅れを優先して処理した影響だという。計2万1900件の発生届は1月25日~2月6日の提出分で、作業人員を80人に倍増して全ての処理を7日までに終えた。
大阪府は、入力遅れの一部を市保健所の処理日に合わせて新規感染者として発表しており、実際の発生状況とは異なる。市保健所は「発生動向に影響を及ぼす事態となり、深く反省する」と謝罪する。
厚労省によると、昨年秋から…