たばこ自販機の「タスポ」、2026年3月でサービス終了
田幸香純
日本たばこ協会は8日、たばこ自動販売機の成人識別システム「taspo(タスポ)」を2026年3月末で終了すると発表した。未成年者の購入を防ぐために08年に導入したが、通信回線として利用するNTTドコモの3Gサービス「FOMA」が同時期に終了するため、継続を断念した。
タスポは、事前に発行を受けた成人証明用ICカードを自販機の読み取り装置にあてると、商品が買える仕組み。カードは累計約1千万枚が発行されている。
タスポ以外にも財務省の認定を受けた成人識別システムはあるが、切り替えて自販機の設置を続けるかは、たばこ店などの判断次第になる。たばこ自販機は20年末時点で全国に約12万8千台で、タスポ導入時の約50万台の約4分の1に減っている。