第4回政変をクーデターと認めぬパイプ 記者が感じた国家主義

有料記事「パイプ」の正体 検証・対ミャンマー外交

織田一
[PR]

 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍と日本政府の「独自のパイプ」である日本ミャンマー協会会長の渡辺秀央氏。その言動は驚くほど国軍に寄り添うものだ。取材した記者が、その背景を考える。

【解説】岐路を迎えた日本の対ミャンマー外交

 「クーデターではない」「最高司令官は民主主義をよく勉強している」。渡辺秀央氏は取材に耳を疑うような発言を連発した。

 ここまで国軍の肩を持つ理由は国軍との長年の関係だけにとどまらない。底流にあると取材で感じたのは、強烈な国家主義だ。

 ミャンマーが国家としてまと…

この記事は有料記事です。残り1482文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

連載「パイプ」の正体 検証・対ミャンマー外交(全4回)

この連載の一覧を見る